＋＋＋片方が女の子になりました。

原因は伊作の失敗作。

会話文オンリー。

転生じゃない、通常軸室町。

＋次浦。ver

[1回]

藤内が女の子になりました。

藤「……」
伊「ご、ごめんねえ…まさか入って来ると同時に僕がこけるなんて」
藤「……善法寺先輩」
伊「あ、手拭いあるよ。使う？」
藤「ありがとうございます…。あの、」
伊「何だい？」
藤「股の重みがありません…それと…ささやかなんですけど…胸が膨らんでるんですけど」
伊「……」
藤「……」
伊「ちょっと失礼」

　むぎゅ。

藤「…！？　……！！」
伊「確かに…ささやかながら……そして下もない……。そうか！　あの失敗作はおんぐふぅっっ！！！！？」

＊伊作終了のお知らせ＊

藤「うわぁぁぁあああぁぁぁああん！！！」

次「！　藤内が泣いている」
滝「こんの馬鹿の助！！　そっちにフラフラ行くんじゃない！　金吾！　魂を出すな！　四郎兵衛、ほらこの水を飲め。あ！　こら三之助！！」
次「藤内が泣いてるので、俺、抜けます」
滝「はああ？　何あほなことぬかし……あ、こら待て！　七松先輩！　三之助が…って、あの人もう見えない……」
四「どうしましょう。滝夜叉丸先輩」

藤「……こんな体になっちゃったら、俺、ここにいられない…」
　ぐずぐずと木の上で泣く藤内。

次「いた！　藤内！！」
藤「…三之助……」
　そうだよ、もう三之助の傍にもいられないよな。
　ぐしぐし泣く藤内。
次「何泣いてるんだよ。降りてこいよ」
藤「嫌だよ。だって、俺のこと嫌いになるから」
次「何言ってんだよ。俺、藤内なら何でも愛せるぞ」
藤「……俺が、女になっても？」
次「むしろ嫁に貰う」
藤「……お前、馬鹿だよね……」

　この後本当に女になったの知って押し倒した瞬間喜八郎降臨で再起不能になる三之助。でもギャグだから次の日には完全復活してる伊作も以下同文。

三之助が女の子になりました。

次「……」
伊「ご、ごめ（以下同文）…って、ちょ、何それ！？」
次「とりあえず、俺は女になったわけです」
伊「うん僕すごいよね！　ていうかセリフがっつり削られちゃったんだけど！？」
次「じゃ、俺藤内に見せてくる！！！」
伊「いってらっしゃーい。て、ちょっと待って！　僕これだけ！？」

これだけ。

次「とーなーい！」
藤「ん？」
数「三之助、装束濡れてるじゃない」
次「善法寺先輩に何か失敗作ぶっ掛けられて女の子になったんだぜ☆」
藤・数「はああああああああ！！？」
次「見ろ！　このボインを！！」
　がっばー。
藤「ぎゃああああ！！！　破廉恥この馬鹿仕舞え今直ぐ仕舞え！！」
数「ボインと言うかそれなりにあるよね。健康的な張りと形。骨盤は安産型だよ。良かったね、藤内。三之助は丈夫な赤ちゃんが産めるよ」
藤「数馬。冷静に見えて相当テンパってるよね？」
数「えへへそうかなあ。ああそうだ三之助生理痛は酷い人は本当に酷過ぎてねうふふふふ血の量も半端なくて云々」
次「藤内。数馬寝かせてやれ」
藤「そうする」

　しばらくお待ちください。

次「と、言うわけで藤内。俺にややこをくれ！」
藤「どういうわけでそうなった。いきなり暗転か？　暗転させる気か？」
次「いや。どうせ女になったんなら藤内のややこを作って幸せ家族計画をと思って」
藤「……。あ、ちょっと待て。この流れで行くと―――」

綾「この無自覚方向音痴今度は女になって藤内を誑かす気かこの（放送禁止用語）が！！」

次「俺を藤内の嫁にしてください！　お父さん！！」
藤「あ、馬鹿…！」
綾「誰がお父さんだ女だからと手加減はしない……！　天才トラパーの異名を持つこの喜八郎様を嘗めるでないぞ！！」
次「……綾部先輩、何か変じゃね？」
藤「うん。変」

滝・三木・タカ丸「いた―――――――！！！！！」

滝「喜八郎！　お前何変な酔い方してるんだ馬鹿者！」
三「迷惑をかけたな二人共。こいつは回収していくから気にしないでくれ」
タ「もう。喜八郎君原酒をそのまま薄めずに飲んじゃうんだもん～～～！　そんな飲み方駄目だよ。しかも人に迷惑かけるなんてもっと駄目」

　回収されていく喜八郎。なすがままにされていく彼を唖然と見つめながら二人は見送る。

　その後、ややこを三之助がもらえたかは不明。

　なぜなら。
　次の日には元に戻るのだから。