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色々ネタ置き場(主にRKRN)。 主に二次創作・夢小説系。ごく稀にオリジナルもあるかもしれない。。。
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明日は海だなあ、と足取りも軽く三之助は寮の外に出た。

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海に関するetc.
次浦+綾(タカ綾)
転生現パロ 一部女体化(主に右側)
40P 400円

三年が海に行く話を耳にした綾部が四年を引き連れて次浦を邪魔しに海に行く話。



+サンプル+

 明日は海だなあ、と足取りも軽く三之助は寮の外に出た。

 青い海、白い砂浜…はまあ期待できない。そんなところ、沖縄辺りまで行かないと見ることはできないだろう。
 いつものメンバーと海に行くわけだが、藤内と彼氏彼女の関係になって初めてのデートっぽいものだ。しかし、二人きりにはなれるだろうし、周りもさせてくれるだろうから…と三之助はコンビニに向かって歩いた。ハッキリ言って全く見当違いの方向に歩いて行っているのだが、無自覚方向音痴と名高い彼は既に迷子になり始めていることにも気付かないままに自分がコンビニに向かっていると思いながら歩いているのだ。

 彼が一番嬉しいことは、海に行く、という情報を自分と同じ寮生である〝あの先輩〟にまだリークされていない、という一点だ。
〝あの先輩〟がいなければ、自分にとって平穏無事に藤内とデートを楽しめる、ということになる。三年の六人の中で寮組は自分だけ。他は自宅通学。自分が〝あの先輩〟に言うわけがないし、藤内も言っていない、と言っていた。
 〝あの先輩〟と仲が良い先輩が在籍中の委員会にいる左門も海に関しては何も言っていないらしい。その先輩に今、〝海〟〝プール〟など夏のデートスポットの話はタブーなのだ。高等部三年生達が夏期講習中で誘うことができないらしく、後輩二人もデートなどの会話は一切していないらしい。大変だなあ、と思いつつも自分の委員会も似たようなもんだったなあ、と委員会の様子を思い出しながらも三之助は相変わらず見当違いの方向に進むのだった。

■□■



『海に行きたい。明日』
 綾部喜八瑠、と表示された携帯電話の通話ボタンを押すと開口一番に彼女はそう言った。唐突な提案に電話を受けた平滝姫は「まあ…寮の空調壊れてるし、良いけれど」と答え、まさか二人だけではないだろうと「あと誰か誘う予定は?」と問うと…。
『隆丸さんと三希』
 と簡潔に返ってきた。田村三希を誘うのも斉藤隆丸を誘うのも良い。ただ、文句を言うなれば…。

「……おい。私は彼氏が、三希は片恋の相手が夏期講習中なんだが? 明日も」
 と、いうことと。

 喜八瑠と隆丸が恋人同士、ということくらいだ。

 カップル一組に、女二人。居た堪れないにもほどがある。

 滝姫の恋人の七松小平太と三希が絶賛片想いの潮江文次郎は高等部三年生の為、大学進学に向けての夏期講習中だ。進学の傾向でいくらか時間の差はあるが、基本的に平日終日と土曜午前中がその時間に割り当てられている。なので夏休みと言えどデートも儘ならない状況だ。そんな中、カレカノになったばかりの二人を見るなんて何の拷問だ、と自然と低い声が出るが、喜八瑠は怯むこと無くあっけらかんとした声で喋る。
『でも、寮にいるのは暑いでしょう? それにさ、七松先輩達が夏期講習中なのは夏休み中変わんないわけだし。平日の終日お休みはお盆含める前後一週間あるかないかでしょ? もう八月入ったし、お盆辺りってもうクラゲ出ちゃって海泳げないよ? 日曜なんてプールも海も芋洗いだし。夏休みなんだから平日を有効活用しようよ』
「…っ、それ、は、そうだが…っ」
『ね? 行こうよ滝姫。海楽しいよ?』
 と喜八瑠は傍から聞けば淡々とした声音で、しかし滝姫など喜八瑠に『昔』から接している人間には少し楽しそうな声で。

『ねえねえ滝姫。行こうよ。あとね、スク水しか今着れる水着ないの思い出したから、水着も新しいの欲しいんだ。暇なら今から選ぶの手伝って』

 時計を見ると、日差しも強い午後二時。扇風機が回る寮の部屋と徒歩五分圏内の駅に向かって電車に乗り、近場では一番大きなショッピングモールで涼みながらショッピング。滝姫の脳内は如何に涼しくこの暑い一日を乗り切るか、と瞬時に答えを出した。
「……本当に今思いついたんだな…分かった。着いたら電話するから、ちゃんと出ろよ。三希も誘って行くから」
『アイアイサー』
 プツッ、と通話を切ると滝姫はバッグに財布と携帯を放り込み、日傘を取って部屋を出た。

■□■



―――さて、遡ること冒頭から少し前。

 浦風藤内は待ち合わせ場所のショッピングモール内の総合案内所前に現れた予定外の人間に「数?」と本当の待ち合わせ相手に事情を求めた。
 三反田数はぞろぞろとついてきたいつものメンバーを見る藤内に「てへ」と笑って誤魔化そうとするが、彼女は眉間に皺を寄せる。

「………あのさ、水着、買いに来たんだよね?」
「うん。去年の胸がキツくって」
 昨夜、メールで〝二人で新しい水着買いに行かない?〟と送られた筈だ。水着を買うのに男子達が付いて来るなんて聞いていない。
「私達二人だけじゃなかったっけ?」
 再度事情を求めると、数は顎に人差し指を当てて首を傾げた。
「えーと、家を出たら作ちゃんと会って、どっか行くのかって聞かれたから水着を買いに行くって答えたの。そしたら漫画買うから着いて行く、って。で、一緒に歩いてたら前方の左門、後方の三之助でね? そのまま放置してたら熱中症になっちゃうから引っ張ってきて、ここまで揃ったら孫兵も呼ぼう。って話になって孫兵も呼んじゃった。リムジンがモール前に乗り付けたから大騒ぎだったよ」
 孫平は伊賀先財閥の御曹司なので基本移動はリムジンだ。
「それに、水着選んでる間は別行動してもらうから実質二人だよぉ」
 と数は言い、隣に立つ富松作兵衛に同意を得るように視線を向けた。
「そう…じゃあ…行こうか」
 途端に脱力感に襲われ、藤内は水着特設催場がある二階へ行くためエスカレーターの方へと足を向けた。すると、作兵衛に呼び止められ「何?」と振り返ると彼は次屋三之助のベルト遠しに繋がっている迷子紐という名の短めのリードを差し出した。
「とりあえず、催場までは藤内が持ってろ。この暑さの中二人分引くのは疲れた」
 ぐるぐると空いている右肩を回す。本屋は催場の先の別棟にあるので催場を通り抜けるか、この時点で別棟に渡らなければならない。しかし、作兵衛は少しでも休みたいのか催場を抜けるつもりなのだ。因みに神崎左門のリードはモールに入る前に伊賀崎孫兵に渡っている。藤内は「仕方ないなあ」とリードを受け取った。
「助かる。催場着いたらまた俺が引き受けるから」
「うん、その時はよろしく」
 六人でぞろぞろと催場に向かう途中、藤内の視線の端に見覚えがある姿が横切るが、藤内は隣を歩く三之助の応対で気付くことは無かった。


「……おやまあ」

 ぽつりと呟くと彼女は六人が向かう先を見て、ふむ、と頷くと踵を返して気付かれないように後を追う。寮の空調が壊れ、学校で空調が効いている施設及び暑さを凌げるプールは全て満員御礼。なので特に目的もなくモール内をぶらぶらとウインドウショッピングをしていた彼女の現在の目的地だったフードコートは逃げはしないが、六人はいつ帰ってしまうか分からない。あの先には水着売り場。普通なら完全に夏になる前に買うものだが、何かしらハプニングでも起きたのだろう。この時期、買わないのにわざわざ水着売り場へ脇目も振らずに行く人間はいない筈。と、言う事は明日明後日中に彼女らは海なりプールなり行くのだろうな、とあたりを付けて彼女は気配を消したまま歩く。そして歩きながら、そう言えば自分も今着られる水着がスクール水着くらいしか無かったなあ、ということを思い出した。
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この好きは『好き』でいいのでしょうか?(次浦+綾)
私は彼女が幸せであるよう希う(再録:私が彼を嫌いな理由。&ハッピーエンドをつかみとれ!)(次浦+綾)
海に関するetc.(次浦+綾(タカ綾))
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