友達がやってる警察パロ（今は別パロかなあ）で、五いを描いたら小道具で持たせていたうさぎのぬいぐるみから、兵伝や団左に「きゅるるん」させてたので、持ってた本人らにさせてみた。

一部にょた。

[0回]

久々知兵助→久々知氷華（ひょうか）♀

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　大川署の食堂は美味いという評判だ。

　おかげで本店や近場の所轄の人間も食べにくるので常に人が多い。なので大川署の職員たちは自分たちの署内の食堂なのに、食いっぱぐれることもある。

　久々知氷華はいつもの日替わり豆腐定食の最後の一口を堪能し、食後のお茶を啜っていた。
　この日替わり豆腐定食、毎日豆腐豆腐と言っていた氷華の為に食堂のおばちゃんがあつらえた、ある意味氷華の為のメニューではあるが、低カロリーでヘルシーな為女子職員らも良く食べている。

「ひーちゃん」

　呼ばれて振り返る。この呼び方をするのは一人しかおらず、予想通りその人物がにこにこ笑顔で立っていた。ピンクの白衣が目に飛び込んできて、他人のふりをしてやろうか、と思った（別に仲が悪いわけではない）が。左脇に抱えているモノは何なのか気になって口を開いた。

「勘ちゃん。その手に持ってるものは、何」
　視線の先を見て、勘ちゃんこと尾浜勘右衛門は笑う。
「トルンデン・エリフォースだよ。愛称はトルン。今考えた名前だけど」
　じゃーんと桃色のうさぎがくたりという感じで勘右衛門の両手に抱えられる。右目の眼帯がチャームポイントらしい。
「……勘ちゃん、もしかしなくても」
「手作りでーす。はい、ひーちゃん、持って♪」

　尾浜勘右衛門は非常に器用である。昔からいろいろ物を作っていた。氷華が来ている服もいくつかは勘右衛門の手作りである。こんなの着たい、と説明すると二、三日で出来上がる。
　渡されたうさぎのぬいぐるみ…もとい、トルンを抱え、はて、と氷華は首をかしげた。
　何をしろというのだろうか。

「勘ちゃん」
「ひーちゃん、きゅるるんってしてみて」
　こうぬいぐるみをぎゅってしてね。
　氷華は言われる通りにぎゅっとだきしめて。
「きゅるるん？」
「うーん…何か違うな。やっぱりひーちゃんだとこれかなあ」
　どこからともなく勘右衛門は某は○なり豆腐の焼き○腐クッション（L)…というかぬいぐるみを取り出す。あれはクッションと言うよりもぬいぐるみだろう。うん。
　ちなみに氷華のデスクや寮にはこのシリーズが溢れかえっている。大川署員の人間にとっては自然な光景だ。きっとデスクの上から豆腐を取っ払うと、非常に不自然なものに見えるのだろう。なので、勘右衛門に渡されたぬいぐるみをぎゅっと抱きしめていてもそれは署内では自然なことなのだ。
「まめ子！　探してたんだぞ！」
「忘れてってたよー。ひーちゃん、きゅるるん」

「きゅるるん！」

　嬉しさに頬はピンク。とてもいい笑顔でピロリロリン♪という音と共に勘右衛門の携帯に画像が残る。

「ひーちゃんのきゅるるんいただきましたー。あとはー。はっちゃんとー雷ちゃんとー鉢屋だなあ」
「まめ子ーまめ子ー。あ、勘ちゃん盗撮は犯罪だぞ」
「真正面から撮ってるから盗撮じゃないよ？　不意打ちと言うんだよ」
「そうか。まあ、まめ子が戻ってきたからいいや」
「…ひーちゃんは可愛いねえ」