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色々ネタ置き場(主にRKRN)。 主に二次創作・夢小説系。ごく稀にオリジナルもあるかもしれない。。。
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其は天女というが、天女とはそう易々と下界に降りぬモノ。

タイトル長いから略したよ。
でも良い語呂がないんだよ。

で、二話…目…?

今度は逆ハ主視点。

傍観夢主、これから色々出てくるy……
うん、後でキャラまとめる…。
同次元で色々出るの好きなので…。

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 素敵素敵素敵!
 こんなことって本当に現実であるものなのね!!
 小説の中の出来事、二次元の中の、空想の中の出来事!
 なんて素敵なのかしら!!

 ああ、神様神様!
 こんな幸運を私にくれてありがとう!
 最初見た途端「何この胡散臭い男」とか思ってごめんなさい!
 人…というか神様って見た目じゃないのね!

 アニメや漫画で見ててカッコいいと思ってた彼らが私の周りにいて、私に興味を持ってくれて、私を好きになってくれる!
 なんて素敵なの!
 なんて清々しいの!?

 私ってやっぱり選ばれた人間なんだわ!!



 この世界に来て一週間。だいぶ慣れてきた感じがするわ。うふふ。みんな私をちやほやしてくれる。
 でもそろそろタダ飯の居候じゃ駄目ね。
 そう思って、学園内のお手伝いをすることにしたの。色々あるのよ? 庭掃除(しかもすごく広い)、食堂のお手伝い(とってもハード!)、小松田さんのやらかした後始末(この世界の字、読めないのに!)とか色々。そうね、委員会のお手伝いとかいいかも。どのあたりにしようかしら。

「明日香さん、何をしていらっしゃるんですか」
 そう考えていると、食満留三郎君が私に声をかける。カッコよくて面倒見が良くって、九年目の王子と言われても納得するわ!
 私は掃き掃除の手を止める。小松田さんならここで落ち葉をぶちまけてしまうのだろうけれど、私はしないわ。
「あ、留君! ほら、何もしないで面倒見てもらうのもご迷惑だと思ったから、学園の細々としたことのお手伝いをしているの」
「さすが明日香さんだ」
 私に微笑む留君。ああ、なんて素晴らしいの。そうよね当然よね。だってこの世界で私は逆ハーレムを受ける権利を持っているのだもの!!
 私はこの世界での可愛く愛らしいヒロイン!
 可愛がられて当然なの。愛されて当然なの。許されて当然なの。何をしたって許されるの。だってそれがヒロインでしょう?

「でも一人じゃ大変でしょう。俺も手伝います」
「え、でも、留君も授業や用事があるでしょう? そんなことさせられないわ」
「しかし…」

「留先輩~!!」

 不意に女の子の声。
 ちょっと待ちなさい。
 聞いたことないわよこの声。
 女の子の声だからくノたまなのだろうけど、聞いたこと、ないわよ。
 ああでもそうね。生徒数があれだけしかいないってこともありえないものね。モブだから分からなかったんだわ。

「ああ、汐」

 留君が優しく笑う。
 ちょっと、その笑顔は私に向けるものでしょう。
 でも留君は後輩に優しい人だものね。先輩、と呼ばれているから後輩なのね。だからその笑顔を向けてあげるのよね。でも私以外の子に向けるものではないわ。これからはね。

「留先輩! 委員会始まってますよ! 作たちも妙にそわそわしてるし……あれ? 先輩、その方どなたです?」
「ん? 彼女は北條明日香さんだ。空から舞い降りた天女だぞ」
「天……女?」

 私は振り返る。私の愛らしさに平伏しなさい。これ以上私の構成する世界に入ってこないでね。

 と、目の前の少女に私は愕然とした。

 キラキラと輝く金髪ウェーブに二重瞼の大きな緑の目。白い肌に薄いピンクの唇。十人が十人美少女と言うだろう美少女がそこにいた。
 何この美少女ていうか明らかに外人じゃないなんでこんなところにこんな時代に平然といるの!!?
 でも大丈夫。私はヒロイン。この子がどんなに美人でも、私の方が美人なの。可愛いの。愛される存在なの。

「こんにちは。北條明日香というの。よろしくね」
「はじめまして。くノ一教室四年礼儀作法組柚月汐琉と申します」
 礼儀作法? ああ、くノたまの子はくノ一になること礼儀作法に来る子がいるのよね? じゃあこの子は礼儀作法、ということは然程危険な存在ではない、ということだわ。だってくノ一の卵じゃないんでしょ?
「うふふふ。汐琉ちゃんって呼んでもいい? 可愛いね、髪の毛も金色でキラキラね。目が緑だけど、外人さんなの?」
「……えと、母が、葡萄牙(ポルトガル)の人です…。と、留先輩! 行きましょうよ!」
 そわそわしたように留君に近寄って袖を引く。なぁに? 私と話すの、嫌なの? 今みんなが一番名誉だと感じていることなのに。
「ええええ? もうちょっとお話ししようよ、汐琉ちゃん」
 あ、そうか。照れてるのね? しょうがないなあ。でも当然よね? 私を前にして照れないという方がおかしいの。
「そうだぞ、汐。明日香さんは知り合いは誰もいない、心細い状況なのだから俺たちが助けてやらないと。それに部屋もくノ一教室に用意されるのだろう?」
 あ、そうなんだ。教職員用の長屋にずっといるものだと思っていたのに。
「……ええ。五、六年の先輩方が出払っていらっしゃるので、私と志帆で準備しました」
 でもそうね。教職員と言っても男の人がほとんどだもの。くノ一教室に移るのは当然ね。女の子の方にはあまり構ってなかったら、女の子の伝手も取らなくちゃ。女の子の苛め程怖いものはないもの。
「部屋は上級生長屋になるのか?」
「はい。年的にも下級生よりも上級生の方が近いとお聞きしました」
「あ、じゃあ汐琉ちゃんとお部屋が近いのね?」
 一人でも顔見知りがいる、というのは良いことね。少しは協力してもらえるわ。
「え。ええ、まあ……。本当は一番年が近い六年生の傍が良いと思ったのですが、今しばらく実習から帰って来ないそうなので…」
「そうなのか?」
「実習地が遠方らしいのでそれで時間がかかるそうです」
「じゃああっちは?」
「喜八郎が言うにはそろそろ戻って来られるそうです」
 ……一体何の話をしているの。綾部君に何か関係があることで、留君が気にかけることって何なのかしら。
「また破談にしてきたそうですよ…て、話をしている場合ではないです! もう! 委員会行きますよ!!」
 ぐいぐい留君を引っ張る汐琉ちゃん。でもびくともしない留君。体の作り方が根本から違うせいね。それにしても破談?
「北條さん! 夕食が終わったらお部屋に案内しますんで、荷物はまとめておいてください。多分吉野先生か、シナ先生に言われるとは思いますけども! いーきーまーすーよー!!」
「…分かったから。……それでは、明日香さん」
「今日も修繕するものいっぱいあるんですからああああああっっ!!」

 とりあえず、掃き掃除をして、今の話。誰かに聞こうかしら。
 綾部君に関係があって、留君が気にかけること。

 何なのかしらね?

 
 

 


……自分で書いててウザかった。
電波…?

捏造でくノ一教室には礼儀作法組とくノ一組に四年から分かれる。座学はほとんど一緒だけど実技とかは別。
クラスの見分け方として、くノ一組の子は紅い組紐を腰紐の他に結んでいる。

ついでに。
勝手にくノたま学年カラー。
制服は一年から三年まで柄入り。四年からは桃色無地。
一年・白
二年・赤
三年・翡翠
四年・紫紺
五年・瑠璃
六年・黒
の腰紐。
 
 

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