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二話から八話辺りまでの傍観者。
志帆、汐琉、明菜、刃衣ではありません。
まあ、読んだら何となく、分かるかも知れないかも知れない。
分かるとちょっと楽しいかな、って感じ。
ちょっと。
楽しくないかもしれないけど。
ほとんどセリフばかり。描写あんまりない。
天女と言う少女が落ちてきた次の日。
桃色の忍装束をまとった少女たちは既に気配を消して学園内を俯瞰していた。
「ま、可愛いっちゃ可愛いわよ」
遠眼鏡を隣の少女に渡し、焦げ茶の髪を輪に結った少女は言う。
「……腹に一物もってそうな雰囲気だけどな。それにしても、あいつらもあんな簡単に惑っていいのか? 忍たまの名が泣くぞ」
真っ直ぐな黒髪の少女は呆れて呟く。二人の帯の色は黒。そして紅の組紐が巻いてある。
「……せんぱーい……らいぞーが…っ」
「藤内も興味津々なんですけど。あの女殺して来ていいですか」
赤みの強い茶髪の少女と緩やかに波を描く黒髪の少女が半泣きで問う。こちらの二人の帯は瑠璃。同じように紅の組紐が巻いてある。
「アンタたち、待ちなさいよ。私たちはこの状況を傍観するのみ。手を出しちゃ駄目なのよ」
「学園長先生にもきつく言われているでしょーが。手を出しちゃ駄目なのよ。ほら、こっちも我慢してるんだから」
黒髪を全て頭巾の中に収めている黒帯の少女が、焦げ茶の髪の少女の肩を抱いて言う。
「……本当。あの女もだけど、イサもぶっ飛ばしたいよ。私」
「ふぅん? 六年の馬鹿は全滅。んー? 興味を持ってそうなのは三年以上だなあ。一、二年は輪に入って行かない」
遠眼鏡を覗いたままの少女が言うと、焦げ茶の髪の少女が自慢げに言う。
「だって、一はの子が寄って行かないもの。あの子たち、トラブルに大半巻き込まれるお陰で、人を見る目は確かなの! で、は組が寄って行かないイコール! ちょっと様子見したが良いかな、って用心深いい組とろ組がそれに続き、あれ、一年寄ってかねえな珍しいな、何か変だぞこれ。で、二年が近づかないの! 三年以上はただ単に警戒する必要ない年頃の女の子が来たから色ボケしてるだけ!」
「……ふむ。と、いうことは。私たちの恐怖政治のせいか。あいつらがアレに寄って行ってるのは」
「「「ぐっさあっっ!!」」」
覚えのある三人(言った本人と髪を頭巾に収めている黒帯の二人以外)は胸に手を当てて屋根の上に沈む。
「ま、要傍観よね。結局は」
六日目。
「あら。鉢屋たち、川瀬をハブにしてるわよ。珍しい」
「大方川瀬が天女に批判的な事でも言ったのだろう。あいつら、結構頑なだからな。鉢屋辺りは“結局お前は女なんだよ”とか言ったな絶対」
「さすが、不破以外に鉢屋を手懐けただけはあるわね」
「くーも八も何かすごいこと言ってそうだよね」
黒帯三人が遠眼鏡を覗き合いながら言っていると、後輩二人が入って来る。
「いやー、そこは雷蔵も笑顔でひどいこと言ってそうだと思うんだよね!」
「…自分の彼氏捕まえてそれ言う? でも八左と三郎、相当キツイこと言ってそうなのよね。明菜がすごく心配。あの子、精神的に弱いから、落ちたら落ちっぱなしよ」
瑠璃色の帯の二人は「どーしようか」「出ていけないしね、私たち」とぼそぼそ呟く。
七日目。
「……ちょっと。くノたま諸君」
髪を頭巾に収めた少女が眉間に指をあてる。
「えー。ないわー」
焦げ茶の髪の少女は呆れて空を仰ぐ。
「忍たまを易々と入れるとは……終わったら調教だな」
黒髪の少女は無表情に淡々と述べる。
「せんぱーい。汐琉が可哀想だと思いまーす」
「右に同じくー。汐琉、結構彼女のコト苦手だと思いまーす」
赤みの強い茶髪の少女とふわふわの黒髪の少女は敬礼の姿勢でそう言う。
「……こーりゃ、志帆が荒れるわ」
十五日目。
「………大分割れてきたわねえ」
「あれだねえ。めっちゃ仲が良かった汐と志帆を分けたのがくノたまには効いたね」
「あれは分けちゃいかんだろ。志帆を止められるのは私たちか柚月くらいだ」
「それにいつも一緒の五年六人組…今は勘右衛門いないから五人だけどそれが明菜をハブにしてるのも仲の良さを知っている五年忍たまがかなり不審がってます」
「あらぁ。ホントにすごいことになってるのねえ」
ふわふわとした髪を揺らした黒帯の少女がふわふわとした笑みをまとって気配もなく現れる。彼女には紅の組紐は付いていない。
「せんぱーい。言いつけどおり、学園に帰って来る途中の先輩攫ってきましたー」
ふわふわした黒髪の少女がひゃほうと現れる。
「おー。良くやった。煎餅をやろう」
「ありがとうございますー」
「私も食べたいなあ。頂戴?」
「良いよー。あ。留も腑抜けにされてるからー」
「……は?」
バキィン! と煎餅が手の中で粉々に砕かれた。
あー。尊奈門さんに貰ったお煎餅がー。
先輩。曲者に貰ったんですか?
何してるのって聞かれたから、傍観してるのー。って言ったらくれたよ。こなもんと一緒にいた尊奈門さんが。ちなみにこなもんは「めんどくさそうだから私帰るね」って帰ったから、イサも来てるの知らない。
「おちけつ…じゃなかった落ち着け。これは任務だ。任務だぞう」
「キャラ崩れてるわよ。制裁入れに行くバヤイじゃないの。時期を待たないといけないんだから。落ち着きなさい」
二十九日目。
「もう動くでしょう。大分反感者は増えているわ」
「動かなかったら私たちが始末しないとだしね。可哀想に」
「これで動かなかったら、あいつら、次の長期休暇なしだ、と学園長が言ってたな」
黒帯三人が笑う。
「雷蔵たち可哀想」
赤みの強い髪の少女が言うと、紅紐なしの黒帯の少女が冷たい眼差しでうふふあははとしている天女と六年を見下ろしている。
「あら。留たちは自業自得だと私は思うのだけど?」
「せんぱい。大分根に持ってますね。食満先輩があの女構うのを」
ふわふわとした黒髪の少女が言うと、彼女はすい、と冷えた眼差しを少女に向けた。
「あらー? 当然じゃない? 将来妹背となる誓いまでしたのよ? だから来る縁談全部破談にして来てるのよ? これで嫉妬しないなんてどんな阿呆女?」
「……先輩、顔は喜八郎そっくりなのに。留先輩のことになると豹変しますね」
「喜八郎も似たようなものよ。姉弟だもの」
二十九日目、深夜。
「…動いた」
くノ一教室長屋に喧騒が広がる。
少女たちは桜色の唇に笑みを刷いた。
焦げ茶の髪の少女が手を振ると、それぞれ定められた場所へと散る。
「さあ、最終幕の始まりだ」
何人かは名前出てるんだ、本筋に。
いい加減、夢主設定みたいなのをうpしようかな。
カテゴリ作ってるしな。
ていうか、こいつら、出す気はなかったんだ。ほんとだよ!
だって出したら、ものすごくカオスなんだもん!!
でも出ちゃったよ!
この目立ちたがり屋どもめ!!
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09/16 COMIC CITY 福岡30:M48b
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かんたんなはなし(タカ綾)
この好きは『好き』でいいのでしょうか?(次浦+綾)
私は彼女が幸せであるよう希う(再録:私が彼を嫌いな理由。&ハッピーエンドをつかみとれ!)(次浦+綾)
海に関するetc.(次浦+綾(タカ綾))
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