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色々ネタ置き場(主にRKRN)。 主に二次創作・夢小説系。ごく稀にオリジナルもあるかもしれない。。。
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ホワイトデーの日の出来事みたいな。
朝と昼と夜?

タカ綾、勘くく、次浦・富数で。

あんまりホワイトデーな感じでもないけど、そんな感じな。うん。

そして遅れたよ、っていうorz

拍手[1回]



名前(表記)や性別が変わってる人。

綾部喜八郎→綾部喜八瑠(きはる)♀
斉藤タカ丸→斉藤隆丸
任暁左吉→任暁佐紀♀
黒門伝七→黒門奈々♀
久々知兵助→久々知氷華(ひょうか)♀
浦風藤内→浦風藤内♀
三反田数馬→三反田数♀



大川学園女子寮。5001号室。
午前十時半。

 むぅ、と喜八瑠は頬を膨らませたまま、目の前の状況を黙って見ていた。

「はい。おしまい」
「ありがとうございます。斎藤先輩」

 きゃあきゃあと黄色い声を上げながら、後輩たちが部屋を出ていく。ちなみにこの部屋は大川学園寮の喜八瑠と滝の部屋である。

「奈々ちゃんも佐紀ちゃんも嬉しそうだったね」
 一区切りついたのか、隆丸は満足げに言う。

―――大川学園寮は異性、もしくは外部の人間が入る時それぞれの寮の受付で自身の名前、所属、連絡先、訪問先の部屋番号、入居者の名前と用向きを書いて、受付の事務員がその人物に連絡をして初めて入ることができる。ちなみに時間は午前八時から午後八時まで。異性が部屋に入る時にはドアストッパーをかけて、ドアを開けておくことが決まりである。

「私はまだですよ」
 ものすごく不満そうに体操座りをした状態で見上げると、隆丸は喜八瑠の頭を撫でて笑う。
「知ってるよ。喜八瑠ちゃんの支度をしたら映画観て、ケーキとプリンが美味しいお店に行こうね」
「あとですね。最近出来たパスタのお店も行きたいです」
 腕を引かれて立ち上がりながら喜八瑠は先日オープンした美味しいと評判のパスタ屋を提示する。
「うん。良いよー。バイト代しっかり入ってるから好きな所に行こうね」
 優しく髪を触りながら隆丸は喜八瑠が一番可愛く見えるように、髪を結っていく。

「楽しい一日になるといいですね」
「うん。きっと楽しい一日だよ」

 それは優しい時間。


大川学園女子寮。4007号室。
午後二時四十五分。

「雷ちゃん出かけちゃってんだ」
 勘右衛門が大きな紙袋片手に部屋の前でそう言うと、氷華はこくりと頷いた。
「三郎と出かけた。らいの分預かっとくよ」
「うん。そうしといてくれると助かる。雷ちゃん行かないとか言ってたから鉢屋もこっち入り浸ってると思ってお菓子いっぱい買って来たんだけどなー」
 紙袋の中身は大量のお菓子らしい。それとは別に方に袋を提げているが何なのだろうと思いながら氷華は勘右衛門の心配ごとの解決法を答えた。
「大丈夫。二人で全部消費できる」
「氷ちゃん食べるもんねー。そして太らないもんねー」
 女子が羨ましいって言ってたよ。
「女の子の理想の体質」
「とりあえず、入っていい?」
「うん。ドアストッパー下げといてね」
「了解」

 
「で、お菓子は皆で食べるために持って来たんだけど」
「うん」
「ホワイトデーのお返しはこっち」
 肩に下げていた袋を氷華に渡す。
「開けていい?」
「いいよ。こっちは雷ちゃんね」
 紙袋の上の方に鎮座していた小さい紙袋を氷華に手渡す。
「うん。預かった」
 自分に渡された袋を開けて中を見ると、キラキラと目を輝かせて中身を取り出した。
「何だこれ! 勘ちゃん作ったのか!?」
「そー。ホワイトデーなので絹豆腐なは●なり豆腐を作ってみました。存在しないけど。右手に持ってるのはマシュマロです。ホワイトデーだから」
 白い豆腐がピンクのマシュマロを片手に、他の既製品の豆腐と同じように笑っている。左下にあるとうふの印もしっかりと縫ってある。
「もめんでも良くないか?」
 同じ白だぞ? と氷華が首をかしげると、勘右衛門はびしりと人差し指を立てた。
「お菓子に使うなら絹だから、絹豆腐」
「そうか。それにしても、他のと遜色ないくらいにそっくりだな」
「器用さが取り柄です。さ、お菓子食べよ」
「うん」

 暖かな午後の昼下がりのこと。


大川学園寮前。
午後六時過ぎ。

「……遊園地で迷子になられた時にはどうしようと思った」
「迷子になったのは藤内だろ」
「お・ま・え・だ」
 藤内が三之助の胸倉をつかみ前後に揺する。
「藤内、胸倉つかんで揺すっちゃ駄目だよ。ただでさえない方向感覚が消えてなくなっちゃう」
「…数お前言うこと酷いな」
 止めるようでいてさらりと酷いことを言う数に、作兵衛が呆れたように言う。
「え、本当の事じゃない作ちゃん」
「まあ…そうだけど」
 あっさり肯定する友人に揺すられながらも三之助は抗議の声を上げる。
「おまえらみんな酷ェ!」

 藤内はぱっと手を離し、三之助の腕をとる。

「じゃ、部屋まで送るから。数と作兵衛は帰ってていいよ」
「駄目だよ。ひとりで帰るの危ないから、一緒に帰るの」
 数がそう言うが、藤内は逡巡しながら作兵衛を見た。
「いや、でも……」
「その方がいいだろ。俺は別にかまわねぇし」
 問題ない。と作兵衛が答え、二人ともそう言うなら、と藤内は白旗を振る。
「なら、良いけど」
 二人きりで帰った方が良いと思ったんだけどなあ、という言葉は胸の内に仕舞い、三之助の腕を引き男子寮の方へ。そのあとを数と作兵衛もついてくる。
 入出表に必要事項を記入し、入居者本人がいるため連絡はなしでそのまま男子寮に踏み入った。

 楽しい休日の終わり。

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