作視点。次→浦+綾

[1回]

さて。俺の友人の話をしよう。

俺は忍術学園三年ろ組富松作兵衛だ。
同室で同じ組の次屋三之助。
あいつが二年に入ってすぐに恋をした。たまたま探すのを手伝ってくれたは組の浦風藤内にだ。そのときはまだそんなに仲が良いわけではなく、顔見知り程度だった。予習で物壊したりするから。あと、一つ上の穴掘り小僧のお気に入りくらいしか知らなかった。

で、藤内に恋をしたわけだが、会いに行く度に迷う。当然な。しかも探しても探しても見つからない。自分に会いに来たわけだからと藤内が手伝うとすぐに見つかる…っていう。

たまに確信犯じゃねぇか、って思うんだよなああれ。


さっきも述べた通り、藤内は一つ上の穴掘り小僧もとい、綾部喜八郎先輩のお気に入りだ。何が何でそうなったのかは俺は知らねえ。だってあの人ワケワカンネェもん！
落とし穴にハマらなかったらすげぇ顔で舌打ちするんだぜきっと！！何それ超理不尽！！

は！
それは脇に置いて。
と。

でだな。お気に入りの藤内の男女関係はしっかり網羅していて……変人でもさすがい組。
藤内に友達以上の感情を抱いた者は即削除。

天才トラパー、穴掘り小僧の異名に相応しく様々な罠に落として藤内への進軍を阻んできた。


そして、三之助もモチロン範囲内だ。
あからさますぎるんだろうな。
落とされたり落とされたり落とされたり落とされたり落とされたり落とされたり落とされたり……。
野生の勘で避けたりしているが、やっぱり落ちる。

｢とーないに近付くんじゃねーぞカスが｣

という暴言と共に土を落とす。

殺意しかねえ。


たまたま見かける奴らが必死こいてその所行を止めるまで。


ああ。
藤内にたどり着く、三之助の
その道は果てなく遠く。









いおは次浦をこんな感じに見ている。あややは藤内が大好きです。