滝姫ちゃんによる喜八瑠と隆丸の様子。

綾・滝＝中等部一年。
タカ丸＝中等部三年。

※とても短い。

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　それはとても自然に見えました。
　まあ確かに、『昔』から彼は彼女を好いていました。けれど、彼女…当時の彼は一つ年下の後輩をひどく気に入っていて、慈しんでいました。滅多に他人に興味を示さなかった彼は、その後輩以外では私や彼を含む三人や委員会の生徒の一部にしか心を開きませんでした。

　だから、彼女が彼の側にいる事は特に変ではありません。

　いくら、一に浦風、二に浦風。三四が無くて五に浦風。だったとしても。

　今浦風がこの場にいる事はないので…というか私たちのように転生を果たしているかも分からないので。彼女は…喜八瑠は隆丸さんの側にいるのでしょう。

　何か、幼馴染らしいので。

　それが私、美しさがさらに増した、才色兼備である平滝姫の見解。




―――――まさか、それから数年して本当に付き合い始めるとはその時予想してはいなかったけれども。