色々ネタ置き場(主にRKRN)。
主に二次創作・夢小説系。ごく稀にオリジナルもあるかもしれない。。。
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あけおめ。のちょっと前とその後。
ちょっと前。は勘くく。大晦日と酔っ払い。の方で酔い潰れて氷華さんが寝てますが、あけおめの鉢雷で「紅白見ながら~」って書いていたの思い出して…補足です。…………すみません言い訳です。。。
その後。は鉢雷の後の五年と照代さん。初詣。場所はきっと次浦とタカ綾が遭遇した神社です。
それと、数日後の喜八瑠ちゃん。予想はつきますか。そうですか。しかし綾+滝です。
そんな感じ。
ちょっと前。は勘くく。大晦日と酔っ払い。の方で酔い潰れて氷華さんが寝てますが、あけおめの鉢雷で「紅白見ながら~」って書いていたの思い出して…補足です。…………すみません言い訳です。。。
その後。は鉢雷の後の五年と照代さん。初詣。場所はきっと次浦とタカ綾が遭遇した神社です。
それと、数日後の喜八瑠ちゃん。予想はつきますか。そうですか。しかし綾+滝です。
そんな感じ。
+あけおめ。ちょっと前。勘くく
ぱち。と目を開くと、だいぶ見慣れた天井。ごしごしと目をこすりながら久々知氷華はうーんと伸びをする。薄暗い室内は暖かいが人の気配はなく、氷華ははて? と首を傾げた。昨日自分はいつ寝てしまったのだろう、と。鐘を突きに行った覚えはないのでその前に寝ているのだ。うーむ、と昨日のことを思い出そうとするが思い出せない。そして考えることを放棄すると、階下から漂ってきているだろう美味しそうな香りとぐーっと鳴る自分の空腹に忠実に動くことに決め、ベッドを下りる。
正月の三が日には年神様を迎えているため、基本的に火を使ったり、洗い物をしたりなどはしてはいけないが、雑煮を用意するためには火は使わないといけない。勘右衛門は母と祖母と共に元旦のための準備をする。雑煮の汁の味を見ようとおたまに汁を掬った所で、後ろからぐ~っと腹の虫が鳴る音が聞こえた。振り返ると顔を赤くしてお腹を押さえた氷華が立っている。
「あけましておめでとう、ひーちゃん。今年もよろしく」
笑顔で勘右衛門が言うと、氷華も応える。
「あ…あけましておめでとう…勘ちゃん。こちらこそよろしく……」
「お腹空いてるんだよね? お重に入らなかったお節食べる?」
台所のテーブルに置かれた大皿に残っているお節料理を指した勘右衛門に氷華は頷いた。
「…食べる。勘ちゃん、私いつの間に寝てたの?」
「……………えーと…どこ辺りまで覚えてる?」
勘右衛門の問いかけに氷華は椅子に座りながら、うーんと首を傾げる。
「トイレの帰りに紅白が気になって居間に立ち寄った所まで」
居間では確かに紅白が流れていた。母と祖母が座敷の方のお守の休憩に使っていたからだ。どうやら昨夜のことは覚えてないと踏んだ勘右衛門はにこやかに嘘をつく。さすがに酒を飲んで酔い潰れたと答えるのは……と思ったので。この場合は氷華を思いやるための方便であり謀るための心ない嘘ではない。
「あぁ…ひーちゃんそのまま紅白観ながら炬燵で寝ちゃってたみたいだよ? 戻ってこないから下に降りたら寝てたから俺の部屋のベッドに寝せてたんだよ」
そう答えた勘右衛門を氷華はじーっと見つめるが、お節の方に取り掛かることにしたらしい。お箸と小皿を引き寄せてお節を摘み始める。
「落ち着いたらお風呂入っておいでよ」
「……そういえば、服がない」
はっとしたように顔を上げて氷華が言うと、心得ていたように勘右衛門は頷いた。
「その点は大丈夫。何かばーちゃんと母さんがひーちゃんに振袖着せるって張り切ってたから。襦袢と袢纏を用意しておくからそれを着たらばーちゃんの部屋に行ってもらえるかな?」
「分かった」
氷華が頷くと、勘右衛門はポケットに入れていた携帯を取り出して、雷春と三郎と八左ヱ門に『ひーちゃんは紅白見ながら寝ちゃったってことにしといて!』とメールで一斉送信した。
やっぱり、好きな子が自分以外の人間の前で酔い潰れて寝たというのは…何か、嫌だし。と勘右衛門は思いながら雑煮の準備の続きを始める。近所の人間が昨夜の事を言おうとしても視線で威嚇すればどうとでもなるだろう。両親や祖父母も誤魔化すのには協力してくれるだろう。姉の照代は酔い潰れた時はその間のことを忘れてるので問題ない。味を整えてIHの火力を弱に設定すると勘右衛門は襦袢と袢纏を取りに祖母の部屋に向かった。
+++
+あけおめ。その後。五年+照代
お節と雑煮を思う存分堪能して、五人は最寄りの神社に向かうことにした。振袖姿の氷華がいる為自転車で神社まで行くのは諦めようと話していた所、勘右衛門の母が照代を呼んで「神社まで連れて行きなさい」と有無を言わせぬ口調で言った。
「え! 私が連れて行くの!?」
「だからお酒飲まないようにさせていたでしょう? 昨日存分に飲んだんだからいいじゃない」
「照代。じーちゃんはたこ焼きと箸巻きと焼き鳥でいいぞ」
「砂ずりとバラをよろしく」
「おじいちゃんもお父さんも何勝手にリクエストしてんのよ!」
照代がよく使うミニバンに乗ることになったが明らかに定員オーバーである。
「三郎は、トランクの方で身を潜めててね」
雷春の鶴の一声で三郎は後部座席の後ろであるトランクに大人しく座った。四人がその忠実さ加減に引いている中、雷春は後部座席に座る。雷春を真ん中にして八左ヱ門と氷華が座り、助手席に勘右衛門が座る。
「ひーちゃん。帯潰さないように手前に座って、転がらないようにここに手をおいて支えてなよ」
自分の後ろに座る氷華に助手席の背もたれを示して注意しながら勘右衛門はシートベルトを締めた。
「みんなシートベルトは締めたわね? 鉢屋くんはちゃんと見つからないようにしててよね。地味に警察いるから」
照代はバックミラーをチェックし、エンジンをかけた。
近所でも大きな部類に入る神社は元旦ということもあって大勢の人が参拝に訪れている。駐車場に車を停めると、大きな石鳥居を潜って参道に入った。参道の両脇には商店が立ち並び、参拝を終えた人たちが土産物や腹ごしらえの為に店を覗いている。ちりめんで作られた小物に目を止めた雷春と氷華が「あとで見よう」と互いに頷いた。
朱塗の鳥居をくぐっても当然人は多い。境内ではおみくじを引いたり、お守りを買ったりしている参拝客や忙しそうに歩いている神社の関係者がいた。手水場で手を洗って口を濯ぎ、参拝客の最後尾について順番が来るのを待つ。今の位置からでは賽銭を投げて届く自信はあるが、少々遠い。前の参拝客が二列ほどになった所で賽銭を投げて、二礼二拍一礼と年末にあった年末年始の特集通りにして願い事をする。参拝客の列を抜けて、おみくじを引いたりお守りを買ったりして、照代は主殿の脇にある広場に並んでいる屋台で祖父と父のリクエスト品を買うために五人から離れる。「買ったら電話するから、勘出なさいよ」「気が向いたらね」「連れて帰ってやらないわよ」と姉弟の応酬をして勘右衛門たちは参道の方へ戻った。来る前にお腹いっぱいになっているせいか食べ物に関心が向かない。雷春と氷華が先程目を止めたちりめん細工の店に入ると、二人は「可愛い」と騒ぎながらヘアゴムや小物を手に取る。女性らしい桜や梅などの花柄から、男物と見られる渋めの柄の小物などが並んでいて勘右衛門たちもしげしげと眺める。そして値段を見て口元を引きつらせた。ヘアゴムなどの値段とは比べ物にならないほどの値段だった。
それからガラス細工の店やオルゴール屋など色々な店を冷やかしていると、勘右衛門の携帯が鳴る。
「あ、照姉。買い終わったの? うん、そのまま駐車場に直行すればいいんだね。はいはい」
携帯を切ると「帰るって」と勘右衛門が言い、「んじゃ出るかー」と五人はぞろぞろと参道から駐車場に向かって歩いていく。三郎が雷春の手を取り、雷春は手持ち無沙汰な八左ヱ門の手を取る。
「両端が女の子だと両手に花って言うけど、男の子だとなんて言うんだろうねえ?」
「両手に花でいいんじゃないか?」
雷春の疑問に八左ヱ門が答える。
「そうかなー。あ、りんご飴! 三郎買ってー」
「合点承知」
りんご飴の屋台に走っていく三郎を見送りながら勘右衛門は「いる?」と氷華に問う。氷華は首を横に振って「絹ごし豆腐食べたい」と答えた。
「……じゃ、家まで我慢してね………」
「うん」
つないだ手を引いて、戻ってきた三郎とりんご飴を受け取って美味しそうに食べ始める雷春、雷春と手をつないだままの八左ヱ門の後ろをのんびりと二人は歩く。
「今年もこんな感じでのんびりできるといいなー」
「受験生だからそれは無理な話なのだ」
「…………だねぇ」
それでも『昔』よりも十分平穏でのんびりした日常であるだろう、と勘右衛門は思うのだ。
+++
+あけおめ。その後。綾+滝
一月四日の夜。綾部喜八瑠は四日振りに大川学園寮に帰ってきた。気疲れする綾部本家での行事が終わり、母親に「冬休みいっぱいいてもいいじゃない~」と泣きつかれたが、喜八瑠は断固として寮に戻ることを選んだ。
―――とある目的のために。
「滝姫たーだいまー」
「おかえり。喜八瑠……随分疲れた顔をしているな…」
カーペットの上で雑誌を広げていた平滝姫は顔を上げるとそう言って眉を寄せる。元旦に着ていた振袖一式は実家に置いてきたため中身が軽い鞄をベッドに放り投げて、喜八瑠もカーペットに座り込む。
「何時の時代でも年寄り連中は五月蝿い事この上ないって毎度思うよ。見合い話は自分のとこの跡取りのみに持っていけばいいものを、私にも持ってくるってのがマジありえない。私はまだ十六だっつーの」
「見合い? 喜八瑠の本家とやらは旧家か何かか?」
滝姫の問いに喜八瑠はふらりと視線を泳がせる。
「あー…古い方だね。元々庄屋的立ち位置で、今でもあっちじゃ名士だよ。見合いはもちろん、両親共々丁寧に辞退したけどね。要約すると『お前らが用意した見合いなんかするかよクソッタレ』っていう感じに」
元々両親自体が見合い蹴って結婚してるんだから、今更娘に受けさせるわけがないだろう。と喜八瑠はブツブツと呟いた。
「…そうか。断れて良かったな。お菓子しかないが食べるか? 夕飯は終わってしまっているから」
「食べる。お腹空いてるんだよね。ていうか、親戚連中の雑談で愛想笑いしながら『お付き合いしている方がいるんです』って警戒線張ったにも関わらず持ってくるのがどういうこと? って思うんだよね」
「嘘だと思われたんだろう」
戸棚からクッキーを取り出し、お茶の準備を始めながら滝姫が言うと、喜八瑠は盛大に眉をしかめた。
「……えぇ? 私そんなに彼氏いなさそうに見えるの?」
むしろ見た目的には引く手数多に見えると思うんだけど。と喜八瑠が言うと、まあな、と滝姫は頷いた。
「だが、見える見えないというよりも、見合いを持ってきた側としては見合いをしたくない口実と取られたんだろうな」
「そっかー。でもまあ条件だけ見たら玉の輿だったよ。受ける気はさっぱり無いけどね」
そこでその話を切り上げ、他愛ない雑談を交わしながらクッキーを摘む。
「あ、そうだ滝姫。次屋、今寮いるよね?」
喜八瑠の問いに滝姫は首を横に振る。
「いや、今日の昼過ぎに富松の家に泊まりに行った」
「富松の家? 滝姫詳しいね何で知ってるの?」
「…お前が聞いてきたんだろうが。たまたま迎えに来た富松と行き会ったんだ。……で、喜八瑠。何を企んでいる?」
剣呑な様子で滝姫は問う。喜八瑠は「ん?」と首を軽く傾げて何でもない事のように答えた。
「企んでないよ。殴って蹴って踏みつけて藤内の目の前で額を床に擦り付けさせて『ごめんなさい』と言わせようと思っただけ」
その答えに滝姫はこめかみを押さえる。
「………今度は何なんだ」
「一日に、神社で藤内に会ったんだー」
滝姫は瞳を瞬かせて首を傾げた。喜八瑠は一日の早朝に斉藤隆丸の父・幸隆の経営する美容室に振袖を着付けてもらうため向かい、振袖を着た後にはそのまま綾部家の本家に向かったはずだ。
「一日ってお前帰ったんじゃないのか?」
「隆丸さんとこで着付けしてもらった後、時間あったから隆丸さんとこみんなで初詣に行ったんだ」
たまにはここら辺の神社に初詣してみたかったしー。と、喜八瑠は紅茶に口をつける。
「なるほど」
「で、次屋を探して泣いてた藤内を発見してね」
“泣いていた藤内”で滝姫は理解した。そして心の中で謝る。私にはもう止めることができない、と。
「……なるほど。で、三之助を見つけたのか?」
「私と探してる時は見つけられなかったの。その後くらいに発見したらしいけどね。藤内を泣かせるなんて……万死に値するよね」
「………」
明日帰ってくる予定の三之助に合掌する滝姫を後目に「明日が楽しみだなぁ」と目を据わらせたままくすくすと喜八瑠は笑った。
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プロフィール
HN:
いお
年齢:
37
性別:
女性
誕生日:
1987/03/19
自己紹介:
五年(特にい組)と三年と綾部が好きな一般人←
最近ハートの国のアリスシリーズにハマったらしいです。
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