勘ちゃんの委員会が決まったよ記念。

と言っても大した内容でもない。
雷蔵がいない。

五年い組はいちゃこらしてればいい。
そんな二人がうらやましい三郎。

最近、くく→←勘←鉢　だと楽しいなと思ったりする。

というわけで、47勘…47巻のネタばれアリです。

[1回]

「と、言うわけでおれの委員会が発表されました」

　五年い組尾浜勘右衛門は釈然としない風でそう口を開いた。

「釈然としなくても、お前はい組の学級委員長なんだから学級委員長委員会になることは決定だろうが。」
　三郎がそう言うと、勘右衛門は不承不承うなずいた。
「まあそうなんだけどさ」

「勘ちゃん勘ちゃん～～～～！！　俺、俺、勘ちゃんと…っ、同じ委員会になれるかも、って思ってたのに……っ！！」
　ぼたぼたと顔から出るものすべて流しながら、えぐえぐと兵助が泣き喚く。そんな兵助を呆れたように八左ヱ門が慰める。
「だから兵助。火薬委員会は各組から一人だから勘ちゃんとは同じ委員会になれねーって言ったじゃん」
　慰めにもなっていないが。
「でも、でも……っ」
　八左ヱ門の言葉に食い下がろうとする兵助の手を勘右衛門はそっと取る。

「大丈夫だよ、へーちゃん。おれは学級委員長だから、へーちゃんとこの火薬委員会が忙しかったらちゃんと手伝うよ」
「勘ちゃん……！」

　キラキラキラ……と二人の周りを溢れんばかりの光と花が乱舞する。

「……五いワールドが……」
「あいつら、毎度毎度大袈裟なんだよ」

　ちっ、と三郎が舌打ちすると、くるりと勘右衛門の顔がこちらを向いた。

「何だよ」
「これからよろしくな、鉢屋！」

　ぱあっと笑顔でそう勘右衛門は曰うと、兵助と一緒に委員会の一年生の所に挨拶に向かう。

「……だから何で俺だけ名字なんだよ……」